2017. 06. 09  
19日
交声曲「海道東征」
北原白秋作詞 信時潔作曲
大井剛史指揮東京フィルハーモニー交響楽団
独唱:幸田浩子(ソプラノ)、小原啓楼(テノール)他
合唱:栗友会、杉並児童合唱団
東京芸術劇場コンサートホール

初耳の曲だ。
我が家には信時潔集成というSP音源から復刻されたCDアルバムがあり、その中に収録されているのだが聴いたことがなかった。
信時潔といえば高校時代「あかがり」とか「子等を思う歌」を合唱で歌ったことがあり、親しみ易い旋律で、いまでも時々思い出す。
この海道東征も同様で、きわめて分かり易い旋律の集合体だ。残念ながら白秋の詩は、擬古文というそうだが、古い文体でよく分からない。
神代から建国に至る皇軍の活躍を詠った壮大な叙事詩に、皇紀二千六百年奉祝のために作曲されたもの、ということらしい。
美しい抒情的な部分と勇ましい戦意高揚と思しき部分がホボ交互に現れて、否が応でもワクワク感が刺激される。戦後しばらくは封印されていたというのもむべなるかなと思われる。
我が家のCDは1941年の録音で、まさに戦意高揚のための演奏といえるもので、力強いリズムを強調した軍歌調だ。
それに較べて今回の演奏は美しさの部分が強調されていたように思われる。雑味のない栗友会の合唱はもちろん、ソリストの面々も全く力みのないまろやかな歌い方で、「ヤアハレ」という掛け声(普段聞いたことはないが)も柔らかく、高貴な(!)印象だった。
字幕が投影されていたが、プログラムに記載されていたものと同じで、せっかくなので現代語に翻訳されたものを流してほしかった。
アンコールの形で演奏された「海ゆかば」では、起立して唱和する人もいたが、ステージの上で歌った人たちは、どんな気持ちで歌っていたのだろうか。
開場時間が長めにとられていたが、コーヒーラウンジは黒いスーツ姿で談笑する紳士でいっぱいだった。客席も黒服が多く、少々緊迫感のようなものを感じたが、みなさん柔和な顔をされていたので、特に威圧感はなかった(笑)。

海道東征
NEXT Entry
4~5月のFBネタ
NEW Topics
4~5月のFBネタ
4月のコンサートから
2月~3月のFBネタ
2月のコンサートから
祐天寺から西郷山公園へ
9月-10月のコンサートから
7月のコンサート
4月のFBネタ
多摩川台公園から等々力渓谷へ
3月のFBネタ
昭和10年生まれ
DVD付きCD
2月のFBネタ
浜離宮庭園散策
1月のFBネタ
使えない腕時計
1月のコンサート
11月のFBネタ
日めくりカレンダー
10月のFBネタ
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

がんも

Author:がんも
ヨハン・シュトラウスと女の子が大好きな老人です。
歌うことが大好きです。イタリア民謡とかトスティとか。
小旅行も大好きです。新緑や残雪の山並みを見るとドキドキします。

最新トラックバック
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR